29歳男性 すべてはモグラのせいだった

こんにちは。僕は二十代後半の男です。霊視をしてもらったのは二十歳になったばっかりの時でした。当時は今よりも精神的に未熟だったので、自分が経験するネガティブな事の要因を自分自身の中に見つけるのではなくて、なにか違う所に転化してしまうような弱さが際立っていて、会社をクビになった時には、会社のせいにして、彼女に振られても、振られた理由を自分の責任とは考えていませんでした。
転職活動で連続で面接に落ちまくった時、これは、自分にはなにか悪霊かなにかがとりついていて、そいつが邪魔するからこんなにも上手くいかないのではないかと考えるようになりました。最初は冗談半分で思っていたのですが、本当になにもかもが上手くいかないと感じた時に、悪霊について本気で考えるようになりました。
インターネットで霊視について調べてみて、その中で比較的インチキ臭くなさそうなところに電話をして、霊視の予約をし、実際に行ってみました。
ホームページに記載されている住所には普通の二階建ての民家があり、小さく看板がでていました。もうこの時点で少しガッカリしていました。霊媒師の方は年齢が50代くらいの、どこにでもいそうなおばさんでした。服装も巫女さんのような服装を期待していたのですが、ティーシャツとジーンズといういったて普通の服装。
中に通されて、畳の部屋に入り、おばさんとちゃぶ台を通して座りました。おばさんは何の前触れもなく、突然、動物霊がついている、と言いました。僕が戸惑っていると、しばらくじっと僕のことを見て、一言、モグラと言いました。僕は驚いて素っ頓狂な声で聞き返すと、もう一度、モグラと言いました。
あなたにはモグラの霊が一匹ついている、見えるわ、と言いました。
おばさんの話では、僕には臆病なモグラの霊がついていて、僕がなにかをやろうとすると、つまり光の世界に出て行こうとすると、モグラが僕の足を引っ張り暗い地中に引きづりこもうとするらしい。だから何をやってもうまくいかないらしい。
おばさんは優しく、僕にとりついているであろうモグラに諭すように話しかけて、最後大きな声ででき行きなさい、と言い、おばさんは、お祓いの成功を告げた。
まだ1時間も経っていないのに、一時間分の相談料を取られて、そこを後にした帰り道、なんかいろいろな事がどうでもよくなってきて、すべてが馬鹿らしく思え気分はスッキリしていました。
料金は絶対ぼったくりだと思っていますが、結果的には、いろんな事がどうでもよくなり、ある意味ではポジティブな気持ちになることができました。